2015年7月19日日曜日

危険な道、自分の道。

   Es kann sein, dass man überhaupt keinen Weg mehr findet. Das ist genau der Zeitpunkt, mit dem Bau eines eigenen zu beginnen.  - Bernd Thye
      「道の先がまったく見えない、という人がいるだろう。まさに今、自らの道をつくり始めるときなのだ。」


 ドイツのデザイナーの言葉。
 生きていると、進む道の先が見えずに途方に暮れてしまうことがあります。少なくとも僕は、たびたびそんな感情に襲われながら生きてきました。でも、そんなときこそ前に進むことを諦めず、自分自身の道をつくるチャンスなんだと思います。先が見えないのは、今まで誰もこの道の続きをつくっていないからだ。先が見えないときこそ、新しい道を自分の手でつくりあげていくことを楽しみたい。初めて訪れる街を歩くときのように、少しの不安と、大きな期待を胸に抱えながら。

 また、先は見えているのだけど、このまま進むのは危険だと思う道に出くわすこともあると思います。そんなときに僕の頭にいつも思い浮かぶのは、岡本太郎さんの言葉です。

 
  「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。ほんとはそっちへ進みたいんだ。 だから、そっちへ進むべきだ。ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶことにしている。」
                 『自分の中に毒を持て』/岡本太郎



 行き詰まったときは、自らの手で新しい道をつくることに楽しむ。
 危険が待ち受けていそうな道も、避けずにあえて進む。
 歩き慣れた道や、すでに大勢の人が通ってきた道は、安心して歩くことができるかもしれません。でもそこには、新たな発見はなく、刺激に満ちた体験も待ってはいないはずです。

 行き止まりや分かれ道にぶつかったときこそ、新たな道をつくり、わくわくするような出来事と出会うチャンスだと思って、日々を過ごしていきたいと思います。
  
 

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